スタートダッシュな演技
鍵山選手は、今年のフリー演技こそゆったりとスタートしていましたが、去年のタッカーなどでは、とにかくフリースケーティングで、後半も難易度の高いジャンプを飛ばないといけないため、スタミナを温存しなければならないのですが、それにも関わらず、最初からすっ飛ばす点がほかの選手と違う点ではないかと考えます。
スタミナには絶対的な自信があるからこそできるのだと思いますね。ただし、今シーズンは、新たな4回転ジャンプを試合でチャレンジしていることもあってか、フリースケーティングでは穏やかなスタートとなっていますね。
ただ、ショートプログラムでは、鍵山選手のスピーディーな演技に加え、ミステリアスな要素も入れてきたと思います。全体的な真新しさ、ほかの選手との差別化など、お父さんとともに切磋琢磨されているものだと察しますね。
技術を支配する力
鍵山選手は、自分の今、この瞬間に行っている技術が、たとえ、ジャンプで空中に飛んでいたときであったとしても、自分は把握能力が優れているせいか、着地をいろいろなパターンに分割化させて、適用させているように思えます。
今年は、挑戦の年で、バランスを崩す時もあるのですが、それでも、一つ一つの失敗をメモリーかして、パターンを増やすことによって、数学的に、成功のパターンを作り出せていると思うから、心配はいりません。
むしろ、新たな挑戦はたたえるべきで、シーズン途中で、音楽をどんどん変えて自分を試すことで成長づくりができている部分は、画期的に知的なフィギュアスケーターだと思います。今後の成長の進捗率も大きいと思うので、上振れが期待できる選手ですね。
コーチ陣たちのユーモアも見せどころ
鍵山選手の演技だけではなく、鍵山君を支持するお父さんなど、コーチの皆様もとてもユーモアがあって、素敵だと思いました。鍵山選手がすごくいい演技をしたときには、お父さんも泣かれていて、親子とても素敵で惹きつけるものがあると思います。
また、鍵山選手のガッツポーズも、スター性があります。失敗したときはすごい悔しい感じなので、その差もはっきりしています。素直で、誠実な点も、これから成長していきやすい選手として注目する要因なのですね。
鍵山君としても、お父さんを越えたい気持ちも強いと思います。ファンの皆様も、もちろん僕もそうですが、鍵山君に対してもそうですが、彼がいい演技をした時のお父さんの表情がきになる、そんな素敵なスケーターですね(*^^)v